「ゴメンね」のニュアンス
昨日から、ヒョシン君のルーサーとご本家ルーサーの聴き比べをひとりひそかに楽しんで
いました(暗いかしら・笑)。
以前、アップしたソウル記者の方が書かれたBreathe Againのヒョシン君評。
あそこでもご本家とヒョシン君の違いがなかなかナイスな視点で書かれていた。
よく、メディアなどでは「ルーサーにそっくりな歌い方」とヒョシン君を賞賛するけど、
私はぶっちゃけあまりそうは思いません。たしかに、ヒョシン君はたくさんルーサーを
聴き込んだはずだから、当然ブレスのタイミングやこぶしを回すポイントも巻末入れずに
似てくるのは、当然のことだと思うのです。



それに、「そっくり」ってあまりほめ言葉ではないと思えてならないのです^^
最近、向こうのメディアなどで、ヒョシン君情報をピックアップしているとよく
引っかかるのが、「○○は、パク・ヒョシンにそっくりな声質や風貌で」とか、
「第二のパク・ヒョシンのような太い声質で、、」とか書かれている新人アーティスト
情報が出てくるんだけど、そのたびなぜか力が抜けます(笑)。
「○○さんのような大陸的で声量がある歌い方」というならいいけど、「そっくり」って。
試しに聴いてみると、「別に似てないじゃん....」と私を萎えさせることがたびたび(笑)。
きっと「パク・ヒョシン」=歌がウマイという形容詞、という感じに最近は捉えていますが、
うまいから形容されるのでしょうが、でも、たとえば、ヒョシン君に「ルーサーそっくりだよね」
と言うよりも「ルーサーの歌をヒョシン君として素敵に歌いこなしている」というほうが、
うれしい気がするのでは.....、と細かいのですが、ヒョシン君のルーサー曲を何度も聴いて
そんなことを思うようになりました^^

私は、ヒョシン君のルーサー・ナンバーで一番好きなのは、「I'd rather」という曲。
ルーサーの曲自体がドラマチックで好きなのですが、なんかヒョシン君が歌うと
ルーサーよりもけなげな男心が伝わってくるのです。

この歌(念のため、英文歌詞添えます)、うまくいかなくなった男女を歌った歌なんですが、
完璧に男目線の歌。彼女をおいて、家を出た男は、街をさまよいまた、新しい恋と出会う
わけです。「彼女がきっと君の代わりになる」と一時は思い込んで、前カノを忘れようと
するわけです。でも、そうは問屋がおろさなかった(笑)。
誰かの代わりなんて恋が時間の無駄であったことに気づく男。
君がいない人生なんて、自分にとって何も意味がないことだと、前カノを失って気づく男。
あぁ、男のダメさ、全開(爆)。

そして、男はこういうのです。
「君と苦労するほうがいい。誰かといい時間を過ごすよりも...」
「嵐の中でも君のそばにいるほうがいい。安全な場所にひとりでいるよりも....」と
ある意味女々しく、自分のおろかさを歌い上げるわけです。
そして、「ボクの心をつかんでくれている人にそばにいてほしいんだよ」と嘆くのです。
あぁ、男って情けない(笑)。

これがルーサーだと、男のズルさがちょろりと見えて、「こいつこんな風に言っているけど
また同じことしでかすに違いない。だまされちゃダメよ!!! あぁぁ、でも、いい男なんだ
よね~。参ったね~」って感じに受け取るわけです、私としては(爆)。

でも、ヒョシン君だと、「本当にボク間違っていたよ、こんなことに気づかないボクって
おろかだよね? 戻ってきてくれるかい? チョンマル ミアネヨぉぉぉぉ.....」と
謝罪が全面的にアプローチされている気がするわけです。

これ、ヒョシン君が好きだから思うのかしら? とずっと考えていたんですが、
いえいえ、それももちろん否定はしません(笑)。でも、声質と彼が込めている思いが
やっぱりこっちよりなんじゃないかと思うわけです。あ、本音は違ったらどうしよう(爆)。

なんてこと考えながら、曲を聴くとなかなか楽しめますよ^^ お勧めです。
他のルーサーの曲も時間があったら自分なりの違いをレポしたいと思っています。

と、いうことで、今日はI'd ratherをお届けします。ヒョシン君は残念ながら
きれいな音源がないので、Breathe Againのライブ前にTVで練習模様がレポさ
れた物の中から。アカペラで少しI'd ratherを歌っていますので。歌詞も読んで
みてくださいませ^^ ルーサー版は裏でアップしますので。

I'd rather   by Luther Vandross

I thought sometime alone
was what we really needed
you said this time would hurt more than it helps
but I couldn't see that
I thought it was the end
of a beautiful story
and so I left the one I loved at home to be alone (alone)
and I tried to find
out if this one thing is true
that I'm nothing without you
I know better now
and I've had a change of heart

I'd rather have bad times with you, than good times with someone else
I'd rather be beside you in a storm, than safe and warm by myself
I'd rather have hard times together, than to have it easy apart
I'd rather have the one who holds my heart
whoo-oo-oo-oo yeah

And then I met someone
and thought she could replace you
we got a long just fine
we wasted time because she was not you
we had a lot of fun
though we knew we were faking
love was not impressed with our connection they were all lies, all lies
so I'm here cause I found this one thing is true
that I'm nothing without you
I know better now
and I've had a change of heart

I'd rather have bad times with you, than good times with someone else
I'd rather be beside you in a storm, than safe and warm by myself
I'd rather have hard times together, than to have it easy apart
I'd rather have the one who holds my heart
who holds my heart

I can't blame you if you turn away from me, like I've done you,
I can only prove the things I say with time,
please be mine,

I'd rather have bad times with (please be mine) you,
than good times with someone else (I know)
I'd rather be beside you in a storm (anytime),
than safe and warm by myself (so sure baby)
I'd rather have hard times to gether,
than to have it easy apart
I'd rather have the one who holds my heart (my heart)

I'd rather have bad times with you (surely),
than good times with someone else (surely)
I'd rather be beside you in a storm (oh yeah),
than safe and warm by myself (all by myself)
I'd rather have hard times together,
than to have it easy apart (you know it)
I'd rather have the one who holds my heart

I'd rather have the one who holds my heart
I'd rather have the one who holds my heart
whoooo.....who holds my heart

KMTV 2005.09.16 Brethe Again リハーサル風景

映像配信は終わりました。
by narannoruja | 2006-02-12 13:29 | Hyoshin Talk | Comments(11)
Commented by ミョン at 2006-02-13 10:50 x
Hi,Naraさん、そっくりって本当に誉め言葉? かしらね?
ヒョシン君は聞き込み、歌い込んでしっかり
自分のものにしてると私は思いますが。
確かにルーサーの印象はにやけた色男の
小ズルサを感じますし、ヒョシン君は
韓国ナムジャ特有の一途でひたむきさ
を感じますしね。国民性の違いなんかも出ているかも。。。
米国男性は以外と女々しいし、韓国男性は涙もろいけど男っぽい、そんな気がしますが???どうでしょう?違います?ルーサーが戻ってきたいなんて言っても蹴っ飛ばすだけだけど、ヒョシン君がWouWouoooなんて泣きながら戻ってきたら、許しちゃうかも。。。。やっぱり歌い手によって歌の印象もすいぶん変わりますね。表現力プラスキャラ?
Commented by iruho at 2006-02-13 21:39
naraにむ、あんにょぉーん♪
似てる似てない云々とか上手い下手っていうのは正直いまいちわからない(涙)私にとって音楽は好きか否か、かな。ただ、正直○○に似てるっていうのは言われて嬉しいかといわれれば違うかな・・・
尊敬してる人と似てる、っていうのは初期の頃は確かにちと嬉しいかもしれない。でも、自分のスタイルがある程度確立された人に言うのは、私は憚られるかなぁ。
個人的に、ヒョシンくんがルーサーに似てるか?と聞かれたら、ルーサーはこちらでしか聞いたことないのですが、似てないと思うんだけど・・・あれ?私だけ?
Commented by mayo-heidi at 2006-02-13 23:58
こんばんは^^ソックリと言う言葉・・ものを生み出したりする職業の方は、かなり嫌な言葉だなぁと思うんじゃないでしょうか・・・。系統づけるのは、なんとなくOKですが”似ている”という言葉は、カラダが楽器であるシンガーの方にとっては失礼極まりない言葉かと。でも、初めて触れる人は、入口に”~に似ています”と看板が出ているほうを選んでしまうのかもしれませんね。味が保障されるとかではなくて、安心感を音楽にも求めちゃうのかな・・・。
Commented by rinrin* at 2006-02-14 02:54 x
あんにょぅお~~んです(なんか粘っこい?^^;)
私も音楽は、この鈍~いアンテナにぴぴぴとくるものを、繰り返し聞いて自己満足しているだけなので、
正直、よくわかりません^^;
ご本家は、ご本家の良さがありますし、
ヒョシン君は、ヒョシン君で、また良くて・・。
「似てる・・・」と言われて嬉しいのは、
”ものまね”を職業とされてる方々かな・・・。
Commented by narannoruja at 2006-02-14 08:12
ミョンさん^^ おはようございます。
I’d ratherって曲を聴くと、テリー・マクミランという
アフロアメリカンの女性作家の"Disappearing Acts"
って小説を思い出してしまうんです(笑)。ダメ男の話
なんだけど、なんか憎めない。ルーサーの歌にはそんな
ダメ男の魅力がよく出ていると思います。
私は、ルーサーも好きだったから(若かりし頃限定・笑)、
ルーサーでも許してしまうかも、あちゃ(爆)。
ヒョシン君もいつかそんな男のズルさが歌えるようになる
のかしら、ドキドキ(笑)。
Commented by narannoruja at 2006-02-14 08:23
heidiにむ、あんにょん^^
そうなんですよ。なんつーか、かの国の批評などを読んで
いると「似てる」とか「そっくり」って表現がやけに多くて、
アンデ?とかなり疑問符が飛び散っておりました。
歌うもの、絵を描くもの、文章を書くものというような
自己表現をするお仕事の人にとって、どんなに自分が
リスペクトする相手でも「そっくり」と賞賛されてもあまり
うれしいものではないと思うのです。知り合いの漫画家
の人が「○沢エリ○さんにそっくりですね」と編集者に
褒められて、「エリ○さんは尊敬しているし、好きだけど、
それじゃぁ、まるでパクったと言われているも同然。自分
の絵の尺度ではなく、エリ○さんの絵として自分の作品を
観られているのも悲しかった」と言っていました。確かに。
実際の彼女の絵、女性らしいラインはエリ○さん的部分
もあるけど、コマ割りや話の展開も、全然違うんですけど
ね、、、、。と話はそれましたが(笑)。「そっくり」で止まらず
に、その先にある違いが感じられる人間になりたいもんす。
Commented by narannoruja at 2006-02-14 08:28
rinrin*にむ、あんにょん^^
いえいえ、わしもわからんとですよ。
でも、歌う人が違えば、歌は違うと思うので。
同じ歌詞でも女側目線と男側目線では捕らえ方も
変わったりするもんだし。微妙なニュアンスの差は、
歌っているものだけが感じて表現できる特権だと思う
のですよ。
私なんて、「雪の華」歌うときに、ムヒョガーの叫び顔
思い浮かべて歌いますからね~(笑)。かなり激しい
雪の華になっているかもしれませぬ(爆)。
Commented by narannoruja at 2006-02-14 08:38
iruhoにむ、あんにょん^^
ヒョシン君、過去に「歌はうまいが真似の領域を脱して
いない」と評価されたことがあり。彼なりに相当傷ついた
という記事を読んだことがあります。
まぁ、この評価を下した記者の方は、本当のヒョシン君
の本質を感じることができなかったんだろうな、と思うん
ですが(ぷんぷん!!!)。
でも、ヒョシン君は、ルーサーをリスペクトしていたけど、
「そっくり」とは賞賛されたくないんじゃないかなぁ~と
向こうの批評をみるたびに感じていたんすよ。
rinrin*にむが言うように、そっくりと言われてうれしいの
は、清水アキラやコロッケなど(あれ?古い? 最近の
物まねしらないのよ・笑)かな~と。
Commented by nebokehime at 2006-02-14 11:53 x
naraちゃま、こんにちは!
週末は、チョ・ソンモ君のコンサートに行ってきました。
甘くて綺麗な声で、情熱的なステージを見せてくれました。
3時間たっぷり・・・よかったですよ。

さて、ヒョシン君のアルバムを聴いて衝撃を受けた時、
「こんな声は今まで聴いたことがない、凄い!」と感動
したのですが、心の隅に、
「でも、どこかでこの類の歌声を聴いたことがあるような・・・」と、ひっかかっていました。
先日、ふと、「あっ、そうだ、エディット・ピアフだ!」と・・・・
あのエディット・ピアフの愛の賛歌を初めて聴いた時の衝撃に匹敵するなと思ったんですね。
「似てる」という言葉も、使い方が難しいけれど、誰かに言葉で説明するときに、よく知られた人の歌声に似てるといってしまうかもしれませんね。
私も、ヒョシン君の声はエディット・ピアフに似てる、とは言いませんが、彼女に匹敵する素晴らしい歌声だと言ってみましょう。

Commented by nebokehime at 2006-02-14 12:55 x
私も、ヒョシン君がルーサーそっくり、だなんて思ったことは一度もありませんよ。
ヒョシン君が素晴らしいのは、ルーサーを真似るのではなく、彼なりの解釈で表現して歌っている、その歌唱力ですものね。
ただ、ヒョシン君のプロフィールを見ると、特技が「ものまね」になっているので、いろんな歌手の「声帯模写」も結構上手なのかも?(笑)その印象を持っている人には、「そっくり」とか「似てる」という表現で書かれてしまうのかもしれませんね。
(韓国メディアに接していないのでわかりませんが・・・)
まあ、最初は「真似る」ところから入ったのかもしれませんが、今のヒョシン君は、それを越えて「ヒョシン・ワールド」を築き上げてますものね。
そして、今は、後から出てきた人が「ヒョシン君に似ている」と言われている段階になっているのかも・・・
Commented by narannoruja at 2006-02-14 14:15
himeさま こんにちは^^
エディット・ピアフとは!!!
いやぁ~、おもしろいですね。だから、人間って
おもしろいなって思います。聴く人によって、感じる
ところが違うのって、素敵ですよね^^
私はシャンソンはまったく勉強不足なんで(フランス
のR&BやHIPHOPは意外と好きで聴いていますが)
でも、ピアフの声質も独特で1度聴いたら忘れられない
ですよね。そういった意味ではとってもヒョシン君と共通
点があると思います! 
ピーボ先生には悪いのですが、ピーボのような素直な
声質よりもちょっとクセがあって心にひっかかるような
シンガーが個人的にも大好きです^^
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