ヒョシン君ニュースがないので、今日も違うネタですいません。
今日、音楽関係の仕事をしている友人から、「意外とよかったんだけど、聴いてみな」と渡されたのが、
Metisというシンガーの"One Love"というファーストアルバム。
ドメ系は、クレイジー・ケンバンドとスガシカオとスチャダラぐらいしか聴かないので、Metisっていう姉ちゃんも存在すら知りませんでした。
どうもこのアルバム、本日8月15日、いわゆる終戦の日に合わせて、発売されたといいます。
アルバムタイトル通り、レゲエの神様、ボブ・マリーにインスパイアされたのだと思われますが、アルバムの大きなテーマは"平和"。広島出身の彼女は、おばあちゃんが被爆者で、その体験談などを元に、リリックを書いていて、かなり壮大なテーマを歌い上げている。
初めて、ボブ・マリーを聴いたとき、貧困層の黒人の現実を綴ったHIPHOPを聴いたとき、古い社会通念に対する爆発する不満を叫んだPUNKを聴いたとき、まだ若かったせいもあったけど、その不満や怒りや主張に、すごい感化されたりしました^^;
どうも日本の音楽って、ぬるいよな~なんて、当時は思っていたわけです。
でも、ものが溢れ、平和ボケしている日本に生まれた私たちが、彼らの真似して貧困を歌うことはできないのだよな~と。まぁ、歌は必ずしもメッセージが必要なわけではなく、逆に何もないほうが愛せるものもあるわけで。最近は、重たい主張は面倒だし、うっとうしいとすら、思っていました。
でも、今日彼女のアルバムを聴いて、そうか、日本だから伝えられることもあるんだな~とちょっと考えさせられました。リリックはまだまだ荒削りだし、ストレートすぎるところもありますが、"原爆の経験を伝えていく"とか"戦争を次世代に語り継ぐ"というのは、テーマとしてあるんだな~と。よく、平和をテーマに歌うとかいうと、自分が行ったこともないアフリカの遠い国のことを歌ったりするシンガーとかいるけれど、それってただ平和というイメージに乗っかっただけなんじゃないかな~と。とある、有名なシンガーというかアーティストがアフリカについてアルバムを作っていたけど、アフリカ出身の友人たちは、「これってどこの国のことを歌って、救済しているんだろうね」と笑っていました。遠い国を支援することも大事だけど、Metisのように自分から発信できることにもっと着目してもいいんじゃないかな、と思わせてくれるアルバムでした。
戦争を知らない世代(私もですが)が、戦争のことなんて歌ってもリアリティがない、と批判されたこともあったとMetisが言ったそうですが、でも、そういう世代にもあった現実を語り継いでいくことが大事なんじゃないかと。
わが家では、「8月15日は、おじいちゃん、おばあちゃん、戦時中に生き抜いた人たちに感謝する日です。彼らがつらい日々も生き抜いてくれたからこそ、あなたたちが生まれたのだから」としつこいほど、教え込まれました。その割には、きちんと生きてなくて、申し訳ないなぁ~と思う日々^^; そんなすまない気持ちもこめて、今日は少しマジトピにしてみました^^;
Metisの曲の視聴は、
こちらでできます^^
(*"アオギリの木の下で"、という曲が原爆について歌っていて密かに話題になっているらしいです)
でも、音楽は、メッセージ性があることだけが素晴らしいわけではないので、すべてがこの手の音楽になる必要はないと思っています^^ でも、今日のような日はこういう歌を聴いてもいいかと思うのです^^;