アジア魂。
3月に突入し、気分も春モード。
なのに、ネタは"雪の華"です^^;
というのも、今日、仕事の帰りにDCショップに行き、
エリカ・バドゥの新譜を購入しなくちゃ♪ と売場を観て
いたら、非常に奇妙なCDを1枚発見!
K-Ci&JoJo"Love"
久々に新譜? それにしてはなんだか質素なパッケージ^^;
まぁ、もともとパッケージセンスがまったくないK-Ci&JoJo
ですが、それにしてもなんだか冴えないパッケージっとベタなタイトル^^;
曲目はどうよ? と裏返してみてびっくり!
なんじゃこりゃ~!
日本のヒット曲のカヴァー曲集だったのですよ!!!!
いつの間に・・・、そして、なぜ????




まずは、K-Ci&JoJoについて説明しないといけないですね。
彼らは、90年代、ニュージャックスウィング後、メチャメチャ
ブラックミュージックが元気だった頃に、JODECIって今も
伝説に残る(ちょっと大袈裟ですが、当時はメッチャ人気でした)
グループのリードボーカルとセカンドボーカルを担当していた
兄弟。JODECI活動後、兄弟デュオとして活躍し、出す曲プラ
チナヒット。かなりこぶしを回す癖にある歌い方をする人たち
なんすが、"All my life"とか"It's real"は、生で聴くとやっぱ
り、"ウメ~っつつつつつつ!!!"って感じることも多く、
何度かライブに足を運んでいたりしていました^^
(といっても私は、JODECI時代が好きなんですけどね^^;)
アジア魂。_e0086672_345344.jpg

ヒョシン君とシギョンさんが、昔"イ・ソラのラブレター"で、
"Lately"を歌っておりましたが、あれはスティーヴィー
verではなく、このK-Ci&JoJo.verなんですよね^^
ヒョシン君かなり兄のK-Ciマネ意識しています^^
(ストックルームにあるので観てない方は観てみてくださいませ)

というように、90年代のブラックミュージックを語る上で欠かせ
ない存在だったK-Ci&JoJo。私もさんざ、某所で・・・、
彼らの曲で踊らせてもらいました^^;

と前置きが大変長くなりましたが、まぁ、そんなプラチナヒットを
飛ばしていた彼らですが、ここ数年は新アルバムも出さず、年に
1度は日本にライブに来るという展開が多く・・・、も、もしかして
本国でイマイチだから日本に出稼ぎか・・・(汗)と心配していたの
ですが・・・、その心配が的中のような、謎のアルバム"Love"。
曲のラインナップは笑っちゃうぐらい凄いです^^;
日本のメロ系のバラード満載。
で、感想はっていったら、最悪です^^;
短時間でおつっけで作った感があり、彼らのデュオのうまさも
なんも生かされちゃいない。カラオケレベル^^;
買うに値しない1枚です。きっぱり!!!!
こんなもん、売るんじゃねーぞ! と言いたくなる1枚です。
なんだかんだ言っても歌唱力があるふたりなんで非常にもったい
ないなぁ~、こういう企画・・・。
でもこんな適当に歌うなっていうか、企画した会社、もう少し
いいミキサー使ってやれよっ!!!!!!

で、今日の本題はココから^^

このアルバムを聴いて思ったのは、日本の曲って、
本場のR&Bの人にとっては非常に歌いにくいんだな~と。
メロディラインの展開がやっぱり、黒い人たちが作った音とは
違うんだな、ってことがよくわかりました。
このアルバムが不出来ってことはおいておいて・・・^^;
単純にメロディとかそういう視点でこのアルバムを観たとき、
巷でブラックミュージック風って曲は、黒人の人が歌っても
ちーともブラックミュージック風ではないってことがわかりました(笑)。
最近、黒人の演歌歌手などが登場していますが、逆パターンは
なかなか難しいのかもしれませんね・・・。

で、この中に、"雪の華"も収録されています。
中島美嘉ともヒョシン君とも違います。
まぁ、出来はよくないのでそれは評価に値しません^^; 
ただ、ここでも思ったのが、雪の華のメロディラインは、非常にアジア的
なんだってことを改めて感じました。
あの坦々とした中に情感を込めていくって歌い方は、ブラックの人には
向かないみたいで、メロディラインをかなり変化させていました。
たぶん、彼らもあのメロディラインと歌い方がダメとかイヤだったんじゃ
なく、「こういう歌い方の表現がないだな」って思いました。
以前、知り合いのブラックの兄ちゃんとカラオケに行き、雪の華
を歌ったら、"すごい難しい歌だね"と言われたことがありました。
"R&Bには絶対ないメロディラインだね"と・・・。そんときはあまり
気にしていなかったんだけど、まぁそうだよね、確かに。
去年出た、BoyzⅡMenが歌った中島美嘉の"will"も彼らの声を生か
してないなぁ~と思ったけど、生かしてないんじゃなくて、彼には歌い
にくいメロディラインと音域展開と、盛り上がりなんだなぁ~と。
韓国語でもしっくりくるし、中国語(以前中国のジゾペンが上げていた)
もおかしくないのに・・・。改めて、この曲ってアジア魂な歌だったんだな
と思ったのでした^^
ダメなアルバムでしたが、"雪の華"に潜むアジア魂が再確認できただけで、
まぁ、おもしろかったなぁっっと思った次第です・・・^^;

ここまでこきおろしてしまったので、K-Ci&JoJoのフォローを少しだけ。
先日、ライブに行った友人から聞いた感じだと、生ライブはなかなかよく、
相変わらずパワフルだったとのこと。ファンは、カヴァー曲を歌われたら
ゲンナリだな・・・と思っていたらしいのですが(基本的に、R&Bペンは、
カヴァー曲嫌いが多いです。オリジナル好きが多いので。特に、日本の
歌とか歌われると萎え萎えになる人が多いかも^^;)、結局、1曲も歌わ
なかったとのこと・・・。本人たちもこのアルバムはわけわかんない感じで
出されちゃったみたいですね・・・^^; デモレベルの録音で発売されちゃ
ったんじゃないかな・・・。もとがうまい人なんで非常にその点は残念だけ
ど、こんなもん出さずに、はよ、オリジナル出そうね、と言いたいです^^;

こき下ろしたので、視聴する方はいないかもしれませんが、
ここで視聴できます・・・(汗)。

私は、これからエリカ・バドゥで口直しして寝ます^^
これは秀作だといいのだけど・・・^^;
by narannoruja | 2008-03-07 02:11 | Monologue | Comments(6)
Commented by ミョン at 2008-03-07 07:31 x
Naraさん、オリエンタルの曲の構成する和音は西洋音楽の和音とかなり違うらしいですね。 またDryで比較的単純な西洋人感覚とWetで比較的神秘的な東洋人の感覚の違いは曲に現れていると思います。 西洋志向の東洋人には西洋音楽を取り入れ易いかもしれないけど、逆の場合は西洋人にとっては極めて理解し難い難解なメロディーラインに思えるはずです。 本質的に違う文化なんですよね。 だから世界中の音楽が楽しめるんですよね。
Commented by nao at 2008-03-07 21:12 x
そう云えば、黒人のHR/HMも聞いた事がありませんね。
とてもおもしろくて、興味深い感覚の差がありますよね。これ、いろいろ調べるとおもしろいでしょうね。私たち日本人は、いろんな国の音楽に触れる事ができるし、影響もすぐ受けて、取り入れるけれど、黒人は違うねぇ。とても単純な音階だけれど、リズムや歌は魂にずぎゅうんと響く、かっこいいイメージがありますね。だから、無理に日本の曲をカバーしなくても、いいのにね。
HR/HM界では、西洋人も東洋人もあまり違いはないけれど、特にJapan MetalとGerman Metalは感覚が近いと思うし、同じ西洋人でも、American 系、British系、北欧系とちょっと違うし、HR/HM界だけでも、かなり楽しめます。ミョンさんの云うように、違う文化だからこそ世界中の音楽が楽しめるんですね。何だか大学のレポートにできそうな課題です。(笑)

Commented by narannoruja at 2008-03-11 02:33
ミョンさん^^ こんばんは~。そうですね~、音だけでなく、歌に込める
感情的なベースもかなり違いますよね。
やっぱり韓国は、"恨(ハン)"の精神は歌に欠かせないですもんね。
日本も欧米(フランスは違うかな^^)に比べれば、韓国に近いと思うし。
ミョンさんがおっしゃる通り、音が違うからこそ、他国の音にも興味が
出るんですよね^^ 最近、中東とかインドとかあのあたりの音(という
のもそのあたりの映画とか小説にハマっているからかもしれないけど)
に惹かれる今日この頃です^^
Commented by narannoruja at 2008-03-11 02:52
naoさん、どうもです^^
確かに、ハードロックは少ないですよね@黒人 いないことはないけど。
ジミヘンとかはロックカテですが、ソウル魂もかなり入っていますもんね。
個人的には、スライ&ザ・ファミリー・ストーン とかフィッシュボーンも
スカとかファンクベースですもんね~でも好きだけど^^; 
パンク系だとBasement5 つーのもいましたね^^
個人的には、ロックとは言い切れないかもしれませんが、ブルース系
ロックバンドの"Blessid union of souls"って人たちと、Hiphopですが非常にロック魂がある"the roots"は大好きです♪ the rootsは
先日ライブに行ったのですが、本当にめっちゃロック魂なライブで、
非常に盛り上がり、ハイテンションになりましたわん^^
黒人の人は前ノリよりも後ノリリズムなので、ロックベースには向かない
のかな~と個人的には思っています。でも、Hiphop界はかなりロック
よりになってきているなぁ~と思う今日この頃です^^
Commented by LUKA at 2008-03-14 11:42 x
おじゃまします!うぅーん、やはりnaraさんの記事は面白い!^0^
私もつねに「英語、日本語、韓国語とそれぞれの言葉で歌うこと」を考えているのですが、メロディにも要因があるんですよね。
KCi&JoJoがそんなアルバムを出していたとは知りませんでした!(笑) >笑っていいのか?^^;
レイ・チャールズの「いとしのエリー」とか秀作もありましたが「雪の華」とは思い切った選曲ですねぇ…試聴してきます^^

そこいくとヒョシン君って、アジアなメロディーを歌えるR&Bシンガーという点ではすごいですよね…もちろんそれぞれの曲で歌い分けているんだろうけど…K-R&Bの独特さって私はすごく好きです。逆にブラックのかたには歌えないものだし。あれこそが「恨&情」なんだろうなぁ。
ミョンさん、naoさん(初めまして!)とのお話も興味深く読ませて頂きました^^

naraさんのブログは、こういうハイブリッドなお話が出来るの貴重な場です。楽しいです♪
Commented by narannoruja at 2008-03-15 01:55
LUKAさん^^ こんばんは~。
ホント、LUKAさんがおっしゃるように、言語と音楽の関係性も非常に
大きいですよね。同じ英語圏の曲でも、黒人のsoulと白人の人が作る
soulも微妙に違うし。カルチャー的な背景だけでなく、言語を含めた
(言語もリズムだと思うから^^)体内リズムが深く関係しているのかも
しれませんね^^ 
個人的に、K-popの中でなぞなことがあるんですが、なぜ韓国系のシン
ガーは80年代ソウルが好きなんでしょうね^^; リバイバルブームって
いうよりもずっと80年代で止まっている気がするのですが、これも
情とか恨とか関係あるのかな~と思ったりします。
ハイブリッドなんてもったいない^^;
ただのヨタバナばかりですが、ぜひお立ち寄りくださいませ^^/
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4年間ありがとうございました。6集がBIGセールスになりますように!
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