朝崎郁恵×吉俣良
夏に一度、トピにした奄美大島の島唄歌手"朝崎郁恵"さんの
ライブに今夜は行ってきました。念願のライブ。
久々に、泣きそうになる歌声で、聴きながら感動して喉が詰ま
ってしまいそうになる場面が数回。
いやいや本当にスゴイシンガーだということを生でより実感して、
帰ってきました。

中でももっとも感動したのが、大好きな"おぼくりええうみ"という
歌を、彼女の大ファンでもある吉俣良氏が特別ゲストとして参加
し、彼のピアノの演奏で歌ってくれたことでした。
ヒョシン君ペンならご存知のように、吉俣氏といえば、"一枝梅"の
作曲家であり、ヒョシン君が歌った"花信"の曲を作った人でもあり
ます。また、今では"篤姫"や人気ドラマの作曲家として、アジア圏
でも人気が高い人です。



以前、彼がNHKのトーク番組に出ていて、そこで朝崎郁恵さん
への強いリスペクトも語っていたのですが、今回はそんないきさつ
もあってか特別ゲストとして呼ばれたよう。

ライブ会場は、青山円形劇場というところで、メチャメチャ小さい小箱
系。私のちょうど目の前の位置にピアノがあって、そこに吉俣氏が
座って演奏したんですが、驚いたのが、超緊張していて、ピアノを
引く手がプルプルと震えていたんですよ。その緊張を隠すように丁寧
にやさしく音を奏でていましたが、飛ぶ鳥を落とす人気の作曲家が
あんなにも緊張しちゃうなんて。作曲家というポジションではなく、彼は
本当にいちファンとして、このライブに参加したんだな、という思いが
伝わってきて、これまた非常に感動してしまいました。
なんか、すげーいい人だな、というか、彼女の歌をここまで愛している
んだな、ってことが伝わってきたというか。
こっちまで熱い気持ちになって、涙が出てしまいましたT~T
アレンジもこの曲から影響を受けて完成したという、篤姫的な感じも
取り入れていて、吉俣氏らしい人柄が出るような演奏でした。

さらに、今日のライブで、再確認したのは、やっぱりもともとある言語
って大事だな、ということでした。
奄美の島唄は、そのまま聴いても正直言葉の意味はまったくわかりま
せん。ある意味外国語と同じ。でも、伝わるんですよね。というか、
現代訳にしてしまっては、奄美の島唄ではなくなってしまうのです。
もともと文字文化がなかった奄美。楽譜も当然なく、島唄は伝承で代々
受け継がれていく文化なんだと話していました。だから、彼女は歌う
だけでなく、この島唄を若い世代に伝える仕事も使命だと言っていました。
文字に残して、現代語訳にしてわかりやすくすることが"伝えることでは
ない"と彼女が改めて教えてくれた気がしました。

言語、曲、旋律、歌い方含めて、それは完成されている形だと今日しみじ
み感じたわけです。
今の日本語で歌い上げずとも、"本物"であれば、島唄であっても韓国語
の曲であっても、フランス語の曲であっても、英語でも、アフリカの一部族
の言葉であっても伝わるとやっぱり思うのです。

と、いろんなことを考えさせられ、五感をいい意味で刺激されたとても素敵
なライブ。ヒョシン君→吉俣氏→朝崎さんとまた、今回も素敵なリンクが
つながって大満足なのでした^^
by narannoruja | 2008-09-19 03:37 | Monologue | Comments(0)
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4年間ありがとうございました。6集がBIGセールスになりますように!
by narannoruja
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